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2012.06.21 化学のチカラ
先日、ウチの愚妻がこんなモノを買って帰ってきたのでご紹介を。
ジュース1
昔懐かしい、かつては駄菓子屋で売っていた粉ジュース。
岐阜にある松山製菓から発売されている
5種類ワンセットの粉ジュース(またの名をジュースの素という)で、
オレンジ・メロン・いちご・ぶどう・パイナップルとバラエティ豊富。
こういう駄菓子モノを今だに作り続けてくれているってのが粋で嬉しい。

別に今更書くことでもなかろうが
こういうモノのことを知らない人がいるといけないので
一応念のため書くと、このジュースの粉は無果汁。

1%どころか0.001%とて、
これらのフルーツ果汁は一切含まれていない。
めろん1
原材料をみればお分かりのとおり、
完全なる食品添加化合物に他ならない。
がっ!これを潮風太子はじめ昔のガキどもは
これを好んで飲んだり、なめたりしたもので、
今のように「清涼飲料水」が小学校低学年の子供でも
簡単に手に入る時代と違ってコカ・コーラもペプシも、
当時のコドモ社会では「ぜいたく品」の部類で、
ああいうのは「人の家に行ったとき、出されて飲むもの」と思っていたもの。

家で飲むのは、もっぱら麦茶か水道水。
牛乳ですら贅沢品の類だったし、ヤクルトはある種の「夢」だった。
なので、粉ジュースは立派なご馳走だったのだ!


カルキと大腸菌がたっぷり入った公園の水飲み場の水を
このパックのなかにチビチビと入れ、
これまた薄汚れた手の指先を使って粉ジュースと混ぜる・・・。

これを「ベビースター」や「よっちゃんいか」をつまみに公園でチビチビとやる。
あんずジャム、 ふ菓子、餅太郎ときて、すもものパックをチュット突っ掛けて〆る。
これだけ飲み食いして100円ソコソコ。
概ね週に1回か2回程度だったハズだが、
少ない「お小遣い」からの捻出ということもあって、
我々の世代は皆、やけに思い出に残っていたりする。

そして、これが当時のコドモの1回当たりの「飲み会」の相場だった。
昭和50年代前半頃(1975年~1980年あたり)の話。

この後、インベーダーゲームに端を発する「ゲーム社会」へと、
日本のコドモ社会は劇的なイノベーションを迎えることとなる。

そして、この「TVゲームブーム」はやがて
「ゲーム文化」あるいは「ゲームビジネス」へと昇華し、
今では日本の中心的文化、経済を支えるまでに至る。

しょくいく
安部司著 食品の裏側 (東洋経済新報社刊)にも書かれているとおり、

確かに我々のコドモの頃はこうしたチープな食品ばかり摂取する
食品添加物による薬漬けの毎日だったかもしれない。

しかしながら潮風太子ただいま43歳。
今こうして、これといった大きな病気もなく
健康に過ごせてきたことを考えると、
あれが「毒」であったという考えには正直に書くと「無理」を感じる。

むしろ、こういう商品を製造・販売するにあたって当然作る側は、
相当な「化学的知識」があっての「配合・調合」であっただろうし、
しかも、こどもウケする味覚を作り出したという、
おとなの「やさしいウソ」の方を高く評価したいと思う。

皆、今となっては粉ジュースも立派な「いい思い出」だ。





と、ここで一旦話を切る。と・・・
以降の文章は蛇足ナリ候とお断りして。

「化学」というものは本来、
人の心を豊かにするために使われるべきものなハズ・・・

1995年3月25日月曜日の東京は朝から晴天で、
青い空が空一面に広がる、いかにも春らしいすがすがしい朝だった。


「何やってんだお前っ!」という男の怒鳴り声が朝の地下鉄の車内に響く。
このすがすがしい朝だったという記憶を吹き飛ばすには十分すぎる、
悪夢の始まりだった。
クチャクチャの新聞紙から漏れ出した液体が気化し、
「ペンキを薄めたようなニオイ」となって車内に充満するには、
それほど時間がかからなかったという。

たちどころに近くにいた乗客たちは咳き込み始めたかと思うと、
同時に目の異常を感じるようになり次第に平衡感覚を失っていく。

その間も列車は走り続け、駅に到着する度に乗客たちは、
咳き込みながら車内から逃げるように下車を始めた。

それでも多くの乗客たちは、目的地へと向かうために乗り続け、
避難するように風上である先頭車両へ移動していったという。


やがて窓の開かない最近の電車の構造が災いし、
密閉された車内全体へと、この異臭被害が拡大していくこととなる。

視界は黒い霧がかかったような感じになり
色の濃淡が識別不能な状態に陥ったという。
例えて新聞の文字が読めなくなる。
すべてがグレーの世界にいるような感じらしい。

当然、市販の目薬などさしたところでまったく効かない。

これがサリンによる影響だと判明するまでに、
それから更に3時間近くかかってしまう。

この間、日比谷線でガス爆発事故だのガスが発生したのと、
情報が飛び交っていたが、被害に遭われた方々の殆どが、
まともな治療も受けられず、救急車での搬送を待ちながら、
しゃがみ込んだり、嘔吐に苦しむ人たちが大通りに溢れかえった。

青白い顔をして、そのまま寝ている人を助けることはおろか、
自分が呼吸し生き延びようとするのがやっとの生き地獄だったと、
現場にいた被害者たちは語る。

この中に事件後3ヶ月~の治療や入院・闘病生活を余儀なくされることとなった人や、
不幸にも亡くなった人がいた。

そして未だ後遺症に苦しんでいる人たちも大勢いる。


青い空と消防車と救急車とパトカーのサイレンの音と、
上空でホバーリングを続けるヘリコプターの轟音と
人々が咳き込みながら嘔吐する音、
これが当時現場で被害に遭われた方々の、
この日の正確な記憶だったハズだ。

「地下鉄サリン事件では実行の目撃証言がナイじゃないか!」
という、お若い人が書いたであろうブログを最近目にした。

オウム事件デッチ上げ説というのが、
最近ネット社会中心に出てくるようになった。

どうやら若い世代の皆さんの発想らしいが、
あれは自分可愛さに仲間を裏切って延命を望んだ「薄汚い連中」が、
警察に、こと細かくベラベラと情報をリークして命乞いをした結果、
例の連中が逮捕されたり指名手配されたりしたことを、
最近の若い世代の人たちは知らないらしい。


どうやら金儲け目的で入信した連中のことも知らないらしい。
人権問題上インターネットでは削除される話も多い。
特に宗教や既に刑期を終えた人の話などは・・・

それと大勢の人たちが駅や道路でゲーゲー吐いているシーンなんか
ワイドショーやニュースでドーンと流せるのか?とまず、言っておきたい。
「サリン」の近くにいたであろう被害が一番酷かった人たちは、
そういう人たちだ。
そういう人たちから、まともな証言なんか取れるかバカ!と。

17年経つということは、そういうことなんだなと改めて思うが、
少しジジイになった潮風太子は怒りをもって若い世代の人たちに言いたい。

あれは間違いなくテロだったんだよ!と。
決して革命なんかじゃナイ、絶対に勘違いするな!と。
ペテン師の教祖が言った戯言を真に受け、
キチガイになったバカがやらかした重大犯罪なんだぞと。

まぁ百歩譲って「革命ごっこ」、あるいは「王国ごっこ」だったと。
だから当時の政権だった社会党はもっと完璧にオウムをぶっ潰せばよかったのだが、
哀しいかな人権派のサヨク政党に、
そんなコトができるわけもなく、
結局はマヌケな、お人好しぶりが災いして、
社会党の方が先にぶっ潰れてしまった。
高橋
科学知識の豊富な連中がサリンやらVXガス、ホスゲンといった
化学兵器を次々と作り出した。
これまた化学のチカラなり。

しかし、とてもオツムのイイ連中だったらしい。

この連中の年齢を見てみると、
概ね、潮風太子を同じ世代の連中なのだ。

ただ、同じ世代でも潮風太子のようにアホなコドモでは、
どうやらなかったようだ。

潮風太子が粉ジュースのパックに公園の水を入れて飲んでいた頃、
彼ら「オウム科学省」だとかの「エリート幹部」連中の殆どは、
せっせと「お勉強」に励んでいたのだろう。

おそらく駄菓子とは無縁なコドモ時代を送ってきたのであろう。
でも、せっかくの数学的才能も化学知識も人殺しに使っちゃダメだろうに。

しっかしオツムのいい連中ってのは歯車がひとたび狂うと、
どうも「宗教」に救いを求めてしまうらしい。

幸か不幸か潮風太子は、とびきりアホだったので、
「運良く」不良高校に入れたおかげで当時は全国的にも有名だった、
「サヨク教師のアジト」と呼ばれる学校で3年間過ごすことができた。

おかげで「唯物論者」の教師たちの徹底的なマインドコントロールにより、
いまだに「宗教のいかがわしさといい加減さ」という洗脳から抜け出せずにいる。

例の空中浮遊についても「大川興業」のライブで観た、
大川興業のメンバー全員が簡単にピョンピョン飛んでいるネタを観て
「なんだ、あいつらの方が不器用なんだな」と思ってしまったことがあった。

最近になって、ようやく中立的にサヨク批判もできるようになったが、
それでも「宗教」の拝金主義については否定のしようのナイところなので、
この宗教観からは、おそらく一生抜け出すことができそうにない。

宗教=カネ=心の平和というのは、
ある意味、現実主義的発想なのかもしれないなと。
ふあいなる1
最近、ネオ右翼的な映画が公開されたというから、
予告編をチェックしてみると、
なかなかのキャストで驚いたが、右翼的な映画なせいか
マス・メディアが、ほとんど取り上げない。

はて、これまたどういうことかいな?と思っていたら
おおかわ
なんだ、そういうことかと。

そりゃ取り上げるまでもナイわなと・・・。

ノストラダムスの次はアジアの大国に日本が侵略されるらしい。

抗議すべきことは抗議すべきだが、プロパガンダは関心しませんな。

それにしても金持ってんな~。
コレだけのスケール感ある大作映画作れるんだから。

そんなに宗教って儲かるのかねぇ・・・。

巷じゃ、「たかだか」消費税3%上げるとかで、
やれ「公約違反」だのなんだのってガタガタ言ってるワケだけどさ。

それにしても、スケール小せぇな~オレたち「貧民層」って・・・・

PS.来週は、名古屋へ行くので多忙につき「お休み」の予定です。
気が向いたら広がりが無くてボツにしたネタを
貼り付けとくかもしれませんが、
できなかったらゴメンナサイですm(_ _)m
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いやいや忙しいです最近。
ちょっと時間がナイのでパパッとした感じの、
校了まで2時間以内で仕上がるネタで今回はご勘弁のほど・・・。

ということで
ヨコハマ1
久しぶりに野球ネタです。

じゅんいyokohama2.jpg
今シーズンの我らが千葉ロッテマリーンズ、
「意外」なほどの大健闘で現在パ・リーグ首位を独走中!
しかもセ・パ交流戦も巨人に次いで第2位という、
今年は完全にAクラスいや、
ひょっとすると「優勝」の2文字が浮かぶ好調モード。

こりゃ秋が今から楽しみですハイ。


しかしチームが現在、
好調であるが故のファンにとっては嬉しくも寂しい誤算も・・・

チームの状態がいい故に、なかなか1軍に昇格できない、
現在2軍にいる「実力派選手」の面々もいたりするんですな。

このネタを先週書こうかと思ったものの結局ボツにしてしまったので、
今週改めて書くかと思っていた矢先、
オギノ
その「くすぶっていた選手」の代表的選手である、
荻野貴司がようやく今シーズン1年ぶりに1軍へ昇格、
そしてすぐに結果を出してくれたと。
翌日にはスタメン出場。
いやいや、だんだん本当に強いマリーンズになってまいりました!

ちなみにファーム(2軍)も絶好調で首位という状況。
これならヘタに2軍にいる選手のことなんか書かないほうがイイかなと。

これからは下から、どんどん上がってくるパターンになってくるので、
書いてるそばから1軍昇格では選手に対して失礼ですし。


とはいうものの、
実際のところ世間の皆様には、
千葉ロッテが絶好調だなんて、あまり知られておりません。
巨人は絶好調だってコトはよく知られているんですケドね。
巨人の方はマスメディアが大々的に取り上げてくれるもので・・・

honnda.jpg
それでも野球のニュースなんてその程度まで。

このところFIFAワールドカップアジア代表・最終予選に皆さん夢中!
「あぁもうそんな時期だったけな」なんて思ってる場合じゃなくて、
今回のサッカー日本代表の戦いぶりときたら、
本田のハットトリックやらと、まぁ昔カズやラモスが全盛期だった頃の、
いわゆるドーハの悲劇の頃とは比べモノにならないほどの
現在の日本代表のハイレベルな戦いぶり!
時代は随分と変わったもんだなと実感いたしました。

そのうえ代表となっている香川真司にいたっては、
あの超有名なイギリスのマンチェスターユナイテッドに移籍しちゃうってんで、
もうこうなるとマンガの話なのか現実の話なのかよくわかりません。

今や野球選手よりサッカー選手の方が、
子供たちに夢を与えるスーパーヒーローになってしまったなと。

おかげで、すっかり我が愚息はサッカー小僧となってしまい、
野球なんて、とりあえずマリーンズの結果は気にしてくれるものの、
ほとんどというか、まったくといっていいほど興味を示してくれなく
なってしまいました・・・トホホ。

今じゃ「おれ柏レイソルの選手になる!」だそうで、
週3回サッカークラブに通う熱の入りよう。
レイソ
結局、そのうちホンモノの柏レイソルの試合をLIVEで、
観させてやるという約束までなったものの、
いやJリーグのチケットって取るのが野球と違って、
スタジアムのキャパシティーが小さいため毎回、
柏のような人気チームのチケットを入手するとなると、
やはりファンクラブに入会していないと圧倒的に不利だそうで、

理由はどうあれ結局、
アソシエイツという柏のファンクラブへ入会してしまいました。

ということなので今まではあえて避けてきた、
このサッカー話について、いよいよ当ブログでも、
柏レイソル中心に書くことになっていくのかなとも考えております。

でもサッカーのネタって難しいんですよねぇ・・・。
野球と違って「笑い」一切ナシですから。

野球がプロレスならサッカーはボクシングみたいなもんでしょ?

いってみればサッカーは「試合」とて、
立派な「戦争」という雰囲気ですからね。

と言いながら
じぇふ3ジェフ
実は私、潮風太子は2年ほど前から、
会社の先輩のお付き合いもあって、
J2に降格してしまったジェフ千葉のファンクラブに
コッソリ入会していたんですよねぇ。
いわゆる「日頃のお付き合い」ってヤツですか(笑)

ここ数年は、パッとしたところが無かったジェフ千葉も、
今年は奪還そして脱・脱甘!をチームスローガンに掲げ、
戦うようになったら今度はJ2で首位と大躍進!

でもコリャ困ったな正直な話・・・。

今年の秋はマリーンズの優勝応援やり~の、
柏レイソルの「にわかサポーター」もやり~の、
千葉ジェフもコッソリ応援しつつ、
その頃になると今度はバスケの千葉ジェッツもシーズン開幕と・・・。

あぁ、まさしく正真正銘!
貧乏ヒマなし状態へ突入の今年の夏から秋。

当然のことながらこのブログも書くことが毎回てんこ盛りになって、
そのうち本当に支離滅裂な内容になりそうです。

ですが何卒、
そのあたりご理解のほど賜りまして今後とも宜しくお付き合いのほどm(_ _)m
このところ穏やかなネタを続けたということは、
そろそろマジメなネタを書くというサインであることは、
もう皆さんすでにご承知かと・・・・・

ということで今回は規制緩和と安全について一筆候。

すかい1sukai2.png
最近テレビのニュースをみていたら、
スカイマークという俗に言う格安航空会社が、
サービスの簡略化に理解を求める案内を、
座席ごとに置くようになったと報道していた。

その内容は、
当社客室乗務員は機内での苦情は一切受け付けない、
乗客の荷物の上げ下ろしも手伝わない、
当社では丁寧な言葉遣いを義務付けていない
(のでご了承くださいということか)といった、
あくまでもウチの客室乗務員は保安要員であって、
接客は「仕事」ではナイ旨の説明が書かれているとのこと。


これが賛否両論を呼んでいると・・・。

別に嫌なら乗らなきゃイイだけの話なのだろうけど、
どうしても「安くていいものを・・・」という感覚から
日本人は脱却できない。
おそらく、ほぼ永久にこの感覚から脱却することは不可能。

特に昭和「戦後」世代の日本人になると
貧民層~中間層を中心に殆どの人間がチップの習慣を
やめてしまったので、

それが皮肉なことに薄気味悪い「平等主義」を生み出し、
その挙句クレーマーなどという輩を増殖させてしまった
最大の理由なのだが、

とりわけ平成以降の世代にもなると、
チップをワイロと勘違いしている者も多い。

チップを悪しき習慣だとか、
成金趣味だのと真顔で言い切る貧乏臭い輩も本当に増えた。

我が国のお金がなかなかスムーズに流通しない
象徴的な例のひとつといえる。

「人よりいいサービスを受けたければ人より金を出せ」
というのは世界ではごく当たり前の常識だが、
日本では非常識というところが興味深い。

なんでも「チップ込み」だと思い込んでいる人も多いが、
そもそもチップというのは、そういう類のものではナイ。

再三書くが、人よりいいサービスを受けたいから、
「金を人より余計に払う」ただそれだけのこと。

「格差社会」でも「賄賂」でもなんでもナイ。
「要求するなら金を出せ!」と、こういうことだろう。
資本主義社会で生きていくということは、
そういうことでしかないのだから。


さて、いよいよ日本でも格安航空会社が、
本格的に乱立し価格競争の激化は必至と言われているが、
安全面、サービス面についてネガティヴな情報をメディアは、
発信したがらない。

それこそ営業妨害になりかねないという判断からだろうが、
そういう「当たり前」なことを知らない無知な「日本人消費者」が
大勢いることもキチンと報道してもらいたいものだが無理だろうか?

規制緩和推進派の雄だった小泉純一郎のコトバを借りれば、

「これからは自己責任の時代なんです!」か。

安かろう悪かろうは世界では常識なのだが。
しかし多くの日本人は、それを理解できない。

これは当然、安全面という問題もはらんでいることは、
いうまでもナイ話で、
そういう「常識的」なことすら想像できない輩が数多く
存在するこの国の現実には、
ほとほと困ったものだ。

こうした兆候を一番解りやすく見せてくれているのが、
現在のバス業界。

いずれ航空業界も近い将来こうなるという見本になろう。

バスラマというバス専門誌がある。
ここでは、たびたび登場する雑誌だが、

ばす3

このバスラマの今年2月25日発売のNo130号、
basu5.jpg
そして4月25日発売のNo131号と
ばす2basu4.jpg
連続連載で「改めてバスの安全性を問う」という記事を掲載していた。

かなり緊急性のある記事で、路線バスでの事故の問題や、
中には130号に掲載されていた元貸切ドライバーF氏からという
投稿記事では、実際にツアーバスの運転士をしていたときに
事故を起こしてしまった体験談が克明にわかりやすくかつ正直に書かれていて、
こんなに過酷な状況でツアーバスって運転しているのかと思いつつ、
「さて、この記事どこまで本当なんだろうか?」と思いながら、
読んだものだったが、どうやらこの記事自体に偽りはなかった。

その記事に書かれていた不安が残念ながら見事に的中してしまう。

No131号が発売された4日後の4月29日早朝、
群馬県の藤岡ICで例のツアーバスが大事故を起こした。

最も危惧していたことが、すぐに起きてしまったことになる。

逆の言い方をすると、
もっと早くこの警鐘を高らかに鳴らす手だてがあったならば、
ひっとしたら防げた事故だったかもしれない。

これはマニア系専門誌の歯がゆさでもあるのだが。
basu7.jpgばす6
2002年2月1日に改正道路運送法施行により、
バス会社は免許制から許可制に変わり、
事実上バス業界は規制緩和状態となった。


それにより、かつての「白バス」は晴れて
正式な営業車の証である「緑ナンバー」をつけて、
大手を振って走り回れるようになった。

まずこの規制緩和で起きた現象から順に書くと、

バス業界に新規参入できることになり、
まず貸切りのバス会社が爆発的に増えた。
        ↓
しかし鉄道系や銀行系の絶対的資本力が必要な上、
収益の割りに事故や日常的苦情に加え公共事業ゆえの、
あえて不採算路線を抱えざるを得ないなどの
損失リスクが高い路線バスより、

小規模でも上客さえ掴めば、
割りとオイシイ経営が可能な貸切りバス業界に
多くの「白バス屋」はじめダンプ屋までが、
鞍替えして参入してくるまでになった。
        ↓
当然のことながら限られたパイの奪い合いとなり、
それはやがて価格競争へ向かうことになる。
        ↓
皮肉なコトに、
これが大手バス会社が貸切り部門から段階的とはいえ、
撤退を余儀なくされていくという話に発展していく。

        ↓
結果的にコスト高の既存の「大手バス会社」が、
市場から淘汰され替わりに低コストの「新規事業者」が
台頭していくという結果を生み出した。
        ↓

そのため既存の大手バス会社は「新幹線や飛行機より安い!」を、
売り文句に長距離高速バス市場で活路を見出すようになる。
        ↓
当初は観光バス屋という仕事を生業としていた
「新規事業者」の中から、
不景気の影響もあり観光バス中心の仕事から、
深夜高速バス業への参入が始まる。
       ↓
そして、やはり前回と同じように格安運賃をウリとする
業者が市場に参入してくるようになると、
再び大手バス会社が太刀打ち困難な状況へ陥っていくことに。
       ↓
ローコスト実現のために運転手のギャラを抑えるように、
なっていくことになる。
       ↓
安全は当たり前なことなので「タダで当然」という
「乗務員の技術を軽視」した経営者が経営するバス会社が、
増え続けていくこととなった。
その挙句にサービス偏重主義へと陥っていってしまう。
       ↓
しかし、この手の会社の経営者は悲しいかな、
「運転士としての現場経験」はもとより、
そもそも「大型2種免許」すら所持していないことが
「常識」である。
       ↓
時折、モニターなどを使って行われる、
乗務員評価の「得点方法」に、それを見ることが出来る。
       ↓
とあるバス会社の審査点数表では、
聞くところによると50点満点中、
運転技術の得点がパーフェクトであっても5点にしか、
ならないのに対し、マイクの使い方の上手さだけで
10点!なんておかしな現象がおきてしまっているという。
       ↓
そういう話を聞くにつけ、
バス会社の経営者の安全に対する認識が著しく低いことに、
驚かされるところだが、そんなことは一般には知られることもなく、
ココまで来てしまったということだろう。
       ↓
ばす1
最近になって、国土交通省がこんなビラを
バス会社各社に配り車内に展示させて注意喚起を
促すようになった。
      ↓
年寄りの車内での転倒事故が高齢化社会に伴って、
増加の一途を辿るようになった。
      ↓
せっかちな日本の年寄りの悪いところが、
こういう場面でも見ることが出来るが、
しかしこれもメディアで大々的に報道できない、
ジレンマを抱えているというから難しい。

それは、こういう事実を知った怪しい連中が「当たり屋」を、
始めかねないので、大っぴらにこうした事実を報道できない
というジレンマがあることも一筆添えておきたい。

なかなか当局の注意喚起が定着しないため、
こうした「事故」は一向に減る兆しをみせていない。
かつてバスにも集金と接客を仕事とする
「車掌」がいた時代があったが、
今の日本のバスはワンマンバスが常識。
これもコストダウンの象徴である。

「危ないのでバスが停車するまで席をお立ちになりませんように」
という案内放送なんかBGMでしかないので、まぁ聞いちゃいない。
仕方なしにマイクで注意でもしようものなら、
「みんなの前で恥をかかされた」と言って
わざわざ苦情をいれてくるというから非常に厄介らしい。

自分の身は自分で守る!なんてコトバは、
サービス至上主義の日本では通用しない。

そのくせハイヤー並みの接客を要求してくるのが、
最近の日本人の傾向だ。

当たり前の話だが、そこにはチップはおろか、
感謝の気持ちすら存在しない。
そんなのタダで当たり前だと考えているからに
すぎないからだろうか?

高いものには高いなりの理由というのがある。

安いものには、それなりの理由もまた存在することを、
改めて、これから起こるであろう航空業界における価格競争の
「弊害」および「注意喚起」として一筆書いておきたい。

安全とサービスは価格に比例して当たり前なのだと、
今一度、日本人は理解するようにした方がいい。
客商売がどうだとかいうなら、まず金を出そう!
話はそれから。

常識は常識として認識すべしと。

それこそが真のグローバル化の基本でもあると考える。

それでもウチの国は違う!
なんて夢見る夢子ちゃんでは、
もう通用しない。

ソレが出来なきゃ日本の国際化社会なんて絵に描いた餅もいいところ。

それもまた、これからの次世代教育の根幹に関わる問題ともなろう。