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最近は「ふなっしー」でお馴染みの船橋市、
この市には実に数多くの大規模総合病院が点在しているのだが、
これが意外と知られていない。

また船橋市民でもそれに気づいている人が少ないのが事実。

東日本最大がウリ文句のリハビリ病院を併設している
船橋市立医療センターをはじめ社会保険系列の船橋中央病院や、
最近、新船橋駅近くに移転した、
いわゆる中央医科グループ系列の協友会船橋総合病院(旧・船橋病院)、
これに共立系だとか、
中には警備会社セコムが経営するセコメディック病院といった、
大資本に支えられている病院が、
ここで全部書き出したらキリがナイくらいに存在する。

この他にも大手ではないが、
スポーツ整形外科として全国的に有名になった船橋整形外科もある。

なので船橋市内を緊急走行している救急車をよく見てみると、
近隣の習志野市はじめ鎌ケ谷市や白井市、千葉市、松戸市といった
「そんな遠くから来て患者は大丈夫なのか?」と思うような、
船橋市以外の救急車であることも珍しくない。

そして現在、かつての「公団住宅」の老朽化による立替工事や、
古くからあった工場の閉鎖移転などで出来た広い跡地での、
こうした「有名総合病院」の移転建設が盛んだ。

北習志野駅近くにある「沖縄徳洲会千葉徳洲会病院」が、
来年7月に近くの高根公団駅前に移転することになって、
現在、高根公団駅から徒歩3分くらいのところで、
大規模な建設工事が行われている。

現在の「千葉徳州会病院」は確かに手狭になってきていたので、
移転して病院規模を拡張することは決して悪いことだとは思わない。

ただ、近くの鎌ケ谷市にある木下会鎌ケ谷総合病院(徳州会系列)のように、
デカイ病棟は作ったものの「先生」や「看護師」が不足して、
建物の中がスカスカってコトにならなければいいのだが・・・


まるで「イオン」のような、とにかくデカイ建物を作りたがるのが、
最近の徳州会グループの傾向らしい。

ずいぶんと儲かってんだな・・・と地元民が思うのは、
ごく自然なコトだろう。

徳州会の提灯記事にならないように
気をつけながら書かなければいけないが、
千葉徳州会病院は「夜間診療」なども行っていて、
夜、怪我したとか病気になったとかといった場合、
やってくれる病院として地元では知られている。

実際、ウチの愚息が「交通事故」に遭った際、
夜間診療で大変お世話になった。

こうした村の診療所的地域密着型の
大型総合病院というところが、
徳洲会グループ病院のウリであり特徴らしい。

しかし、こういうところが日本医師会の
エリート層連中から反発を食らう理由でもある。


今年の7月、文藝春秋8月号に、
この徳州会グループである宇和島徳洲会病院の、
「腎移植手術で有名」な万波誠医師が手記を発表した。

「第3の移植」と言われる修復腎移植を先進医療として、
とにかく早く正式認可し医療行為を公式に認めよ!
という内容のもので現場の臨床医師が、
世に対し臓器移植の議論を改めて問うという、
なかなか興味深い手記だった。


翌8月、その第2波として文藝春秋9月号にて、
万波誠医師と運命を共にしている医師グループ、
通称「瀬戸内グループ医師団」が、
後追いにて瀬戸内グループ医師団の名で、
日本移植学会への公開質問状として、
これまた非常に興味深い記事を寄稿した。
患者とその家族の視点に立って考えよ!と・・・

念の為に少しおさらい。
2006年10月に愛媛県宇和島市にある、
宇和島徳洲会病院での臓器売買事件が発覚。

モグリの臓器ブローカーとその内縁の妻が、
借金で苦しむ女性(ドナーとなる人)に対し、
「腎臓を提供すれば借金をチャラにしてやる」
などと持ちかけ内縁の妻の妹と偽り腎臓を提供させ、
提供された側(移植を受ける側)から、
謝礼を受け取ったという事件。

当然のことながら、
この舞台となった宇和島徳洲会病院も、
グルだろう!というコトで家宅捜索が入った。

その際、宇和島徳洲会病院側が、
治療のために摘出した腎臓から病変を除去し、
これを腎不全の患者へ移植する手術を、
行っていたことを公表。

しかもすでに、
これが明らかになるまでの間、
すでに11例の移植手術を行っていたというコトで、
更に大騒動となった。

そして、この手術にあたっていたのが、
この万波誠医師を中心とする瀬戸内グループ医師団だったと。

当初は病院ぐるみの臓器売買事件として報道されていたが、
結局のところ医師団は、
売買事件そのものとは無関係であることが証明されたものの、

「現時点で医学的に妥当ではない」ということで、
保険適用を受けて行われてきた、
この「移植手術」は、
これ以降、保険適用外とされてしまう。

つまり事実上、禁止というコトに・・・

現在は臨床研究として修復移植は一応認められているが、
実際には徳洲会が予算を組んで
修復医療の有効性を証明するための医療行為として、
かろうじて認められているという状況らしい。

もう一つ更に念のために補足説明。

ガンの転移を食い止める為に摘出した腎臓を
透析患者に移植すれば移植した患者がガンにかかる!
したがって移植手術はあくまでも、
脳死患者や親族からの生体移植でなければならない!

というのが修復移植反対の立場を取る、
日本移植学会が真っ先にした主張であった。

この主張に対し、
瀬戸内グループ側はガンの部分を完全除去することで、
その腎臓の再利用が可能になると主張、
そもそも透析患者がガン患者でなければ、
ガンが転移することはナイという論拠から、
こうした手術を行ったと。

仮に発症したとしても、
その確率は通常のガン発症率と変わらないだろうと・・・。

こうした双方の主張であったことも、
加筆しておく。

さて「あれから」その後どうなったのか?

というのが今回、
万波誠医師はじめ瀬戸内グループ医師団による、
これまでの彼らの臨床結果と、
欧米では頻繁に行われている修復腎移植についてのデータや、
現在の欧米での修復腎移植に関する見解などを示した上で、
日本移植学会を中心とした反対派に対して、
起こした論争提起というコトになる。

改めて2013年の今日に話を戻す。

現在、日本国内の透析患者の数は、
30万人を超える状況となっている。

そして2009年でいうと、
2万7729人の透析患者が亡くなった。
この数、自殺者が年間3万人ということだから、
この数に匹敵するほどの数であり、
またこの数は上昇の一途をたどっている。

この先、発表されることとなる2013年の
透析患者の死亡者数の中には、
今年の4月に亡くなった、
当ブログでも取り上げた恩師H先生も、
その数に含まれることになる。

約30万人の透析患者のうち、
腎移植を希望し登録をしている人の数、
約1万3千人。

万波誠医師や瀬戸内グループ医師団の主張によると、
修復腎移植が正式に先進医療として厚労省から認可されれば、
約80~100万円程度で移植手術が受けられるようになり、
さらにこれが保険の適用を受けるようになれば、
もっと患者負担が低くなり手術を受けやすくなるという。

また万波誠医師によると、
これにより年間2千人以上の患者が、
移植手術を受けられるそうなので、
約1万3千人の登録患者が都合4,5年で、
腎移植手術を受けることができることになれば、
これは「第3の移植」として欧米の水準に並ぶと。


そして記事はこう結んでいる(上記参照)。

あくまでも、このままこの先も透析を続けるか、
確かに発ガンのリスクはあれど修復腎移植手術を行って、
苦しい透析生活から開放され、
例えばラーメン屋で当たり前のように、
ラーメンが食べられるような、
ごく当たり前な生活を再び手にする可能性に賭けるかは、
現在、透析に苦しむ「患者自身」が判断すべきものであって、
日本移植学会(医者側の独断)が決めるべきコトでは、
なかろうと・・・

こういう問題提起を瀬戸内グループ医師団側がしてきた。

ようやく、こうした修復腎移植問題が公の場で、
議論されるときがやってきたかと!
こうしたプロ中のプロの医師同士の論争と議論によって、

我々一般人たちは判断・選択する材料を得ることができるのだ。

その上で「移植」の是非や定義なども論じていけばイイ話。

さぁ、正規軍である正統派の日本移植学会を中心とする、
超エリート集団の反対派はこれに対し、
どう反論するのだろう?

これまでの経緯からメンツもあるだろう、
ましてや国内最大の病院グループとはいえ、
地方の民間の一病院に修復腎移植において、
主導権をこの先取られるというのも面白くなかろう。

ならば完膚なきまでに彼らを論破し、
透析患者とそのご家族はじめ全国民に向けて、
「正論」を発信し全国民的議論へと発展させてくれ!
そして、やるからには徹底的に議論し尽くしてくれ。
と期待していたら、

9月17日、
徳洲会グループによる徳田毅 衆議院議員
(徳洲会グループ創始者 徳田虎雄氏の子息)への、
選挙活動で公職選挙法違反というニュースが飛び込んできた。

この事件、要するに昨年12月の衆議院議員選挙において、
徳田毅候補の応援にあたった
徳州会グループの各病院の病院職員が、
日当をもらいながら選挙応援活動をしていたというもの。
これが公職選挙法違反にあたるという話だった。当初は・・・

それにしても、あまりに絶妙なタイミングでの水入りだ。

そのうち、今度は東京都知事の猪瀬直樹が、
徳州会側(徳田毅議員本人から)5000万円だかを
「裸銭」で預かったという、
なんだか昭和の頃の自民党議員のような話まで、
瓢箪から駒とばかりに飛び出してきた。

「猪瀬よお前もか・・・」というカンジの話だが、
このどさくさに紛れて今度は「特定秘密保護法案」が、
国会で可決されようとしている。

これまた絶妙なタイミングだ・・・

どうやら、これが日本医師会はじめ日本移植学会など、
アンチ徳州会側である「正規軍」=(反対派)からの回答らしい・・・



連日「猪瀬叩き」をマスメディアが行っている。
本編の選挙違反の話よりも、
今やこっちのほうが話題の中心だ。

勝ち戦を確信している記者連中は猪瀬潰しに躍起になって、
これでもか、これでもかと面白おかしく上から目線で、
猪瀬に質問を浴びせ倒している。

それをまた多くの民衆は面白がって傍観している。

ただ、こういう光景を見ながら私、潮風太子は思うワケです。

これで、もう「徳州会」と聞いただけで世間はアレルギーを
起こすんだろうなと・・・

したがって、
せっかく万波誠医師はじめ瀬戸内グループ医師団が仕掛けた、
修復腎移植の先進医療化へ向けた議論や討論も、
コレですべてパーになったなと。
これから先、未来永劫・・・

カマして不発か。

即ち、約30万人ともいわれる透析患者と、
その家族にとって、
特に重症患者や移植を望んでいる患者と、
そのご家族にとっては、
ようやく蜘蛛の糸ほどに差しかけた新たな希望の光も、
再び完全に失ってしまったことを意味する。

その心中を察るにいかばかりか。

せっかく「技術」はあるのに、
今は生体移植だけしか選択肢がナイなんて。

患者とその家族にとっては、
また気が遠くなった思いだろう。

そう思うと怒りがこみ上げてくるのだ。

目の前で透析で苦しんでいる人が大勢いる。

それを知らないフリして結果的にその人たちが、
苦しみながら志半ばで大勢死んでいっても、
誰もなんとも思わない。

疑問にすら思わない。

自分らには関係のナイ話だからか?

猪瀬叩きのニュースの画面を見ながら、
今、現在透析で苦しんでいる人たちや、
そのご家族の方々はこう思っているハズだ。

ちゃんと修復腎移植について議論してくれと。

徳州会だろうが何だろうが、
誰だって構わないから、とにかく話を前に進めてくれ!

時間が無ぇんだ!いい加減にしろ!と。

賄賂噺はそんなに面白いかい?と。
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毎度のことながら、ホント多忙な毎日です・・・
おかげで自分の休みというのが、このところありません。

ったく!

多忙なせいで今年どうしても観たい映画

「ベイビー大丈夫かっ」という、
1987年熊本阿蘇で行われたビートチャイルド1987なる、
伝説の野外ロックフェスの記録映画が
現在、公開されているんですが、
残念ながら観に行く時間がナイんですよねぇ・・・。

おそらく、このまま上映終了となってしまうんでしょうが、
ちょっと悔しいです。
いや、だいぶ・・・相当に悔しいコトになりそうです。
DVD化の予定もナイそうなんで・・・


もっとも仮に、
この映画を観たとしてもネタにはできそうにないんですケドね。
もうすでに公式サイト含めブログ等々、
かなりの数の完璧な映画批評が出ているので、
「潮風太子」として書くスペースはナイなと・・・・

ということで、
こういうときは書けそうなスペースが、
ありそうなロックフェスネタをみつけて書くかなと。



今年の5月4,5日とラジオ民放各局で、
1985年オールトゥゲザーナウ2013Byライオンという番組が放送され、
皆さん聴かれたかと思うんですが・・・

へへへ(^ ^)いや多分、
ほとんどの方は聴かれていないと思います。

しかし残念ながら聴かれた方々にしても、
ほとんどの方々が不満を口にされております。
余計なトークが入ったりと貴重な当時の音源が、
ジックリと放送されず、
なにか消化不良だったカンジで。

確かに、あれでは何だかよくわからないなと。

と思っていたら、
YOU TUBE って有難いですね~!

当時、FM東京でやった特番を、
エアチェックされていた方がアップしてくれていたなんて!
感謝感激ですハイ。

しかしながら閲覧アクセス数をみると、
それほどいないなと・・・(?)


ということで、
今週はチョイと1985年にタイムスリップして、
生意気にも、このオールトゥゲザーナウ1985について、
書かせていただこうかと・・・・

1985年6月15日東京国立競技場で、
大規模な本格的ロックフェスティバルが行われた。
先ほど書いた熊本のビートチャイルドより遡ること2年前の話。

当時、第一線で大活躍していた、
いわゆるニューミュージック系の超人気ミュージシャンたちが、
東京の国立競技場に一堂に会するという、
今考えても、夢のような大イベントで、
このとき私、潮風太子「高校1年生」。

しかし、このイベントのチケットが入手できず、
結局、行かれなかったのでありました。

これが今だに悔やまれてならないんですな。
28年経った今でも・・・

なので当時、愛読していた「キーボードランド」という、
キーボード系専門の音楽雑誌での特集を
貪るように熟読したもしたもの。

なんせラジオの民放によるイベントだった為、
テレビでの中継が一切無かったんですから・・・

そこで今回は、
当時の特集記事の写真を
勝手に掲載m(_ _)m
しながら話を進めてまいります。

というわけでこのYOU TUBEの音源を聴きながら
コーヒーやアルコールなど飲みつつ、
秋の夜長のんびりお読みいただければと・・・
脇に検索しやすいよう、
ミュージシャンごとに開始タイムを入れておきますんで、
ご参考まで・・・


それではスイッチをポチッとな。(ラジカセのつもりで)

このイベントの総合MCが、なんと吉田拓郎!

そしてオープニングから、
いきなりそのMC吉田拓郎とオフコースが夢のコラボレーション!!

吉田拓郎の「お前が欲しいだけ」をバックがオフコースって・・・(驚)
そしてオフコースの名曲YES、NOへ。

う~ん我々の世代だと、もうこの時点で涙モノでして・・・。

続いて当時、大ブレイク中だったアルフィー(12:12あたり)
星空のディスタンスですよ、もう・・・
それこそ「アナログタロウ」のイントロ紹介が聞こえてきそうな(笑)

当時、トレードマークだった高見沢俊彦(右端)の
フライングVが眩しく見えます!

飛ぶ鳥落とす勢いでしたからねぇ。

そしてアンルイスとラッツ&スターとのコラボ(17:12)
さてダニーアサウェイの「君の友達」って曲、
どのくらいの人が覚えてるんでしょうか?

この曲のカバーを演奏してるんですが、
今じゃ「伝説の女性シンガー」アンルイスですよ!
アンルイス!それが鈴木雅之とか桑野信義とかと、
同じステージに立ってるって・・・・


続いて当時、学園祭女王の名を欲しいままにしていた
山下久美子と白井貴子のコラボ!
(22:00)こっちをお向きよソフィア(山下久美子)
(26:46)チャンス (白井貴子)
コレを今でもカラオケで歌ってる人って
間違いなく40歳以上の人です・・・

でも、たまにいるんですヨね(驚)
アンタおいくつよ?ってカンジで。



で、このイベントにおいては
完全な色物扱いの武田鉄矢(30:16)
「お約束」のお笑いトークと実は「さすが!」という、
見事なアカペラの「贈る言葉」を熱唱。
そしてラジオ体操第1の中休ストレッチで、
また笑いを。
なかなか、凝った構成だったんですな。

しかし贅沢な時間はまだまだ続き。

(34:18)ブレッド&バター+つのだ☆ひろ、
チューリップの財津和夫と姫野達也、宮城伸一、松本淳
がチェッカーズの「涙のリクエスト」をアカペラで披露すると、

そこへ本物のチェッカーズがシークレットゲストとして登場!
スティヴィーワンダーのI jast call to say I love youを、
1番はブレバタが歌っていた日本語ヴァージョンの「特別な気持ち」で、
そして2番から「原曲」をコーラスで合唱。
ちょっと信じられない光景です。


(42:24)ついにはフォークの重鎮、
イルカと南こうせつ、さだまさしの3人で、
「神田川」をコーラスですぜ!
日比谷の野音じゃなく、東京の国立競技場で。


そして知る人ぞ知る伝説的バンド「はっぴいえんど」の登場と(46:23)

松本隆と細野晴臣と大瀧詠一の3ショットも、
このイベントでの超目玉。
「さよならアメリカ、さよならニッポン」という、
なんともマニアックな無国籍系音楽を演奏するとこなんぞ、
ドン引きっちゃドン引きなんですケド、
これもマニアの間では今や語り草です・・・


このイベント以降、この3ショットは実現していないので、
おそらく、これが見納めなんじゃないかと・・・・
そう思うと、また悔しさがこみ上げてくるワケで。

もう、ここからは書いてても、
アタマがおかしくなりそうです・・・

(53:17)ジャ~ン!
出ましたサディスティック・ユーミン・バンド!


Vo松任谷由実 g加藤和彦・高中正義 Dr高橋幸宏、
 Bass後藤次利 key坂本龍一にメンバー紹介が小林克也ですよ!
「ありえへん」でしょ!
もう七福神の宝船状態。

そして、いきなりユーミンの名曲「Downtown boy」ですもん。
この曲を聴くと、もうダメでしてね。
涙ぐんじゃうんですよ今だに・・・
それが、このメンバーでの演奏!もう鼻血モンですわ。

(1:07:44)更に、このメンバーに小田和正と財津和夫が加わり、
「今だから」と・・・完全に脳がイカレそうです。


もう聴いてるだけで豪華さにアタマがクラクラしますな。

(1:12:51頃)には当時、
絶対的カリスマと呼ばれていた(ウチらの世代は特に)
佐野元春が登場し 国際青年年のテーマ曲でもあった
「Young bloods」をゆったりとした感じで熱唱!

う~ん、このYoung bloodsもイイな・・・なんて思っていたら、

そこへ、これまたシークレットゲストだった
サザンオールスターズが乱入し
(1:18:40)「夕方HOLD ON ME」を佐野元春とコラボ!!
この頃サザンは、まだデビューして8年弱。
まさしく上昇一途の昇り竜の頃。
もう桑田佳祐の目がチンピラのように、
殺気立った感じでギラギラしていた頃でもあります。
全部喰ったるみたいな。

そうやって考えると、実に感慨深いステージだったワケで・・・


そして最後はステージ上に出演者全員が立ち、

このイベントのテーマ曲である、
(1:23:47)ALL TOGETHER NOWを 
(作詞 小田和正 作曲 吉田拓郎 編曲 坂本龍一)を、
全員でリレー形式に歌って大団円と・・・・

いや、こうして改めて回顧しても、
実に凄い一大イベントだったワケです。

ここで少し、私的に蛇足ながら
この時代の音楽事情について補足して書かせていただきます。

この1985年という年は、
音楽界にとっては、
クラフトワークそしてYMOから派生し、
当時、隆盛を極めたテクノサウンド、
いわゆるピコピコサウンドにも手詰まり感が出てきて、
曲が全体的にマンネリ化していた時期でもありました。

そこへ一時、
もう終焉か?と揶揄されかけていた、
いわゆるニューミュージックが、
キーボードやMIDIの劇的進化とともに、
フォークギターとエレキという、
それまでの定番の組合せから、
ツインキーボードシステム主体となり、
これがバンドの基本スタイルになると、
そこへロックンロールが融合、
新たなバンドムーブメントへと発展。

今で言うジャパニーズポップと呼ばれる原型が出来上がっていきます。
確かにこのイベント以降、
ニューミュージックというコトバは死語になっていきました。

この大イベントに参加そしてYMOのリーダーでもあった、
細野晴臣曰く「これはニューミュージックの葬式だった」と、
後日語ったとか・・・


結果として、
これら新しいムーヴメントを一早く取り入れて、
ヒット曲を出したミュージシャンが、
やがてジャパニーズポップの旗手となり、
現在もトップを走っているワケです。

そして今や皆「神の領域」の存在となって
しまったと・・・

この1985オールトゥゲザーナウという、
超大規模なロックフェスが起爆剤となったのか、
この後に冒頭で書いたビートチャイルドへ繋がっていき、
のちにやってくる一大バンドブームへと発展していくんですよねぇ。

このオールトゥゲザーナウに出ていたミュージシャンたちの曲を、
当時のバンド小僧たちはこぞって、
必死に練習して完全コピーして、
あるバンドは文化祭で披露し、
またある者は「夜」駅前の路上へと飛び出し腕を磨き、

そこで「ウケる」という快感とコツを覚え、
ついには自らのオリジナル曲を書いて・・・。
という流れになっていったんですな。

私、潮風太子もまた、
そうした音楽小僧の端くれだったワケで・・・

しかし、あのときのバンド熱の高さって、
ホント凄かった!

今のとは、また違うカンジのね。
「闘う!」ってコトバがハマりそうな。

オンリーワンだとか寝ボケたコトを抜かしてる奴なんか、
まぁいませんでしたな。

オンリーワンって聞こえはイイものの、
皮肉な見方をすれば「私は戦わず敵前逃亡します!」って、
言ってるようなモンですからね。
「受験」から逃げるみたいな。

とにかく、みんなが「時代よ俺に微笑め!」by福澤朗
ってな調子でしたから。
「天下取ったる!」って、みんなで大ラッパ吹き合ったりして。

まぁそういう時代だったというコトを、
付け加え書かせていただきます。

しっかし、しつこいようですケド私思うんですな。
「この歴史的大イベントの記録映画を公開してくれないかな」と。

まぁ今こういう時代ですから、
関係各位の著作権やら肖像権の問題とかもあるんでしょうが、
バブル景気直前の日本の様子、当時の若者の文化、
そしてノリ、嗜好、雰囲気など、
改めて記録映画として「公表するべき」なんじゃないかと。

それこそ「今だから」公開してもらいたいと、
つとに願う次第です。

当時の若い世代には「この国」が何か大きく
「世界へ向けて!」動き出すようなワクワク感があったあの時代。


とにかく無謀なまでに後先考えないで、みんな突っ走ってましたっけ。
文系、理系問わず。

でも、この国全体の当時のオーバースピード気味な熱さ(無謀さ)は後に、
幸か不幸か?この直後にやって来ることになる、
バブル景気へと突き進ませてしまった
原因だったのかなとも、
今にして思えば、そんな気もします。

そして、そういう時代を経て現在があると・・・

さて、いかがでしたでしょうか?
1985年の日本の様子。
久しぶりに、ちょっと思い出していただけたでしょうかね?

皆さん、あるいは皆さんの父上、母上、
あるいは皆さんの上司や「先公」は、
1985年当時おいくつだったんでしょう?(^^)

当時、何処で、何を考え、何をなさっておられましたかな?


今週は1985年を少しばかり回顧してみました。
かくいう私メも、
ちょっとばかし「初心に帰る」みたいな気持ちになれたかなと。

ホント独りよがりなネタで今週は皆さんドン引きかと思いますが、
でもコレいつか書きたかったんですよねぇ。ヘヘヘ。

お陰様で少しばかり、
このところのイライラも解消できました\(^o^)/

あ~やれやれ・・・

ということで、また来週。
2013.11.14 裃を着た胴元
概ね殆どの日本人は「勤め人」なので、
6月と、この11月の給料日前という時期は、
財布の中が「火の車」あるいは「氷河期」という人が多い。

かくいう自分もその一人・・・

こういう心理状態のときにJRAはG1レースを毎週のように開催して、
一発逆転の射幸心を煽る。

まんまと引っかかる私・・・

「あぁエリザベス女王杯で藤田逃げ残れなかったなぁ」
ってなコト言っても後の祭り。
そんなことはどうでもいいとして、
今週は「博打」を軸に書いてみますか。


宮崎学著「暴力団追放を疑え」によると、
元来、日本のやくざというのは「博打」を主たる生業としていて、
これが資金源の大半であったとある。
そのうちマネーゲームを覚えた途端、
いわゆる「経済ヤクザ」の方にシフトしていったワケだが、
そのキッカケをつくったのが、
かのバブル景気であり地上げでさんざんヤクザを利用した
「大手銀行」だと・・・

戦後、完全非武装化してしまった無力な警察の代わりに、
極悪非道を極めていた「三国人」たちと戦い、
三国人どもから日本国民を守った話も、
今じゃ「伝説」ではなく「噂話」のレベルまで成り下がった。
ヤクザがそんなことするわけナイとまで言い出す若者も増えた。

ちょっと驚く話だが、よくよく考えれば無理もナイ。
巷でヤクザを見かけることがめっきり無くなったからだ。
銭湯でも今じゃ「刺青お断り」なので本物のヤクザを見る機会もナイ。
デンスケ賭博も賭け将棋も今じゃ街角から姿を消した。

「アノ不良は結局ヤクザになった・・・」という話も、
どうやら潮風太子の世代までで終わりらしい。

ヤクザになって上下関係で「苦労」するより
「生活保護」を受けてパチンコ三昧の方が、
よっぽど気楽で楽しい毎日だ。
そう考えると今の「不良」の方がよっぽど利口かもしれない。


案の定というか、やっぱりというか、
やはり問題となった「みずほ銀行」による暴力団への不正融資問題。
まぁ「みずほグループ」の「アリコ」によるものだから、
「みずほ銀行」も被害者だという話もあるものの、
私、潮風太子は実はそんな風に見ていません。
そんな甘いもんじゃナイと思いますよ。


その「みずほ銀行」は罪滅ぼしのつもりなのか?
今年の年末ジャンボ宝くじでは前後賞合わせて、
1等賞金「7億円」という超高額宝くじを発売すると言い出した。
しかも、この宝くじ60パターンユニット式なので、
1等賞金(本賞金は5億円)が60個出る宝くじだとのこと。

最近の宝くじの売上減に歯止めをかけたいということで、
超高額の当選金で民衆の射幸心を煽ろうというコトらしい。
確かに7億円は魅力的かもしれない・・・
が、正直なところ潮風太子は「競馬派」なので、
宝くじには興味がナイんですな。


某サイトに上手いこと書いてあったので、
掲載させていただきます。
まさに、この通りなワケで。


それに、この宝くじの「控除率」(通称テラ銭)。
52~56%って世界的にみても「異常」な数字で、
とかく高額当選金に目が行きがちなものの、
こんな胴元ボロ儲けなんて「博打」をやってるヤクザなんて、
まぁいませんわな。

ヤクザの丁半バクチや野球賭博なんて、
勝った人からテラ銭を10%取るってな話なんで、
そっちの方がよっぽど良心的な気すらしてしまうと。

そこで、冒頭に書いた「暴対法」がボディーブローのように
効いてくるワケです。

つまり、これからは、
お上がヤクザから「利権」を完全に奪って、
「博打の胴元」を始めるというコトに、
なるんでしょう多分。

暴対法においては「ヤクザ」とその家族は一切の、
銀行口座を開設できないということになっているので、
「みずほの不正融資問題」も最初のうちは
「オマエらがヤクザの資金源になってどうすんの!」
ってな話だったものの、

実は、ヤクザとその家族に対して
これから「兵糧攻め」をやりますよ!
と暗に宣戦布告しているんかいな?と。

大手メガバンクも今や優良な「警察」の天下り先であることは、
公然の秘密。
かつてのようなヤクザと銀行との蜜月関係から、
「警察」と銀行との蜜月関係へとシフトしたかのようで。


そう考えると、
頭取が何十回ペコペコしたってなんてこたぁナイ!
そりゃ間違っても「責任とって辞めます」なんて、
言うワケがナイ!

これからは暴対法に破防法に盗聴法、
さらに特定秘密保護法を手に入れた、
まるで戦前の特高警察のような、
無敵の国家権力がバックとあっちゃ、
「お楽しみはこれから」ってなカンジでしょ。

「警察は最大のヤクザ」とは宮崎学も上手いこと書く。

人間は一旦、ギャンブルが儲かるとわかると、
それこそ欲の皮が突っ張ってしまう生き物。

もう、どうにもとまらなくなって、
もっと儲けようと企む。
これがギャンブルの恐ろしさであり魔力だ。

先日のニュースで今度はカジノ法案だなんて言い出した。


超党派議員によるカジノ法案制定に向けて、
与野党ともに一致協力体制を敷いてやっていこうと?

来年、年明け早々にはNISA(少額投資非課税制度)も始まる。
年100万円以内の投資であれば、
株の売買益だとか株式投資で得た分配金が、
5年間非課税(テラ銭不要)となる優遇制度を設けた、
新しいギャンブルのことだ。

これは20歳以上の成人なら誰でも申し込みが可能。

つまり、お上はどうしても国民を博打漬けにしたいらしい・・・

しかも利権は「オレたち権力層だけで独占を」と。

でも、さんざん民衆に射幸心を煽るものの、
いざ庶民が「大金」をせ占めるコトは面白くないようだ。

というか、その「大金」を狙って
「お上」は自らの権限を最大限に生かして、、
そうした「成金」どもから大金を掠め取ってやろう!という、
なんとも卑劣な発想に走る。


今年の5月には大阪で超高額配当をGETした会社員の男性に対し、
税務署が「高額的中分」のみに対して、
一時所得に当たるとして5億7千万円の脱税で告発。
裁判となった。

男性側の主張は至ってシンプル。
これまでのハズレ馬券も経費に当たるので、
この、あまりにも巨額な税金徴収は不当だと。

だいたいにおいて馬券を購入した時点で、
JRAに対して25%のテラ銭を払っているというのに・・・

こんなメチャクチャな裁判があってよいのだろうか?
と思って観察していたら、
案の定、「ハズレ馬券も経費である」と認定する判決が下りた。
それでも懲役2年執行猶予2年という、
なんだか納得がイマイチいかない判決だが・・・

結局のところ、この人が実際に儲けた金額は、
約3年間で1億円弱という。
必死になってデータを取り競馬ソフトを作り、
工夫を重ねて得た「報酬」といっていいハズ。

単に「運」だけで「宝くじ」や「サッカーくじ」といった、
やれ5億だ!7億だ!いや10億円GETなどという、
それこそ「あぶく銭」とはワケが違う。

しかし、どうもおかしな話だ。

だいたい5億円とか尋常でない高額配当を設定する必要性は、
一体、何なんだろうかと・・・


一番考えられるのが、
みずほ銀行的にみて、あまりに巨額な当選金ならば、
自分の銀行に預けてもらえるだろうと・・・

これが500万円を6000人に配当をするような宝くじだと、
単に自分らが持ち出してオシマイということになりかねない。

一度に5億円を使うとは到底考えられないので、
巨額であれば巨額であるほど、
自分のトコの「金庫」に「他人名義」で保管することが可能となる。
当然、その金を「裏」でどう使おうと誰もわかりゃしない。
要するに「帳簿」さえ合っていれば問題ナイのだから。
つまり「みずほ」からすれば宝くじは、
体のいいマネーロンダリングじゃなかろうかと。

50%以上もテラ銭を取った上でである。

さらに、宝くじで得た大金は非課税だが、
これも実際には家を買ったとか、車を買ったら、
当然のことながら「税金」を取られる。
家族で分配すれば贈与税がかかる。
額がデカければ、デカいほど「高額納税」となるから、
税務署はウハウハだ。

そうでなくとも今年の5月に国会で、
「社会保障・税共通番号(マイナンバー)法」が成立した。

これにより今後、
お上は国民全員の「すべての財布」の中身を、
完全把握することが可能になったので、
サイドビジネスなどで複数口座を所持するような、
チョンボも簡単にバレるようになった。
番号検索にて一発で名寄せが簡単にできるからだ。

つまり「博打」はてっとり早く民衆から、
金を巻き上げる手段というワケか。

これじゃ、やってることは昔のヤクザと同じじゃないか!

胴元の黒幕が小役人に代わっただけの話。


新宿の「ノミ屋」が摘発されたというニュース。
これだけ正規の「インターネット投票」や「電話投票」が発達している時代に、
まだあったのか!というカンジだが、
細々く、そして逞しく「営業」をやっていたようだ。


ただ、ココのノミ屋の商売を見てみると、
このように例えば競馬だと「馬連」(1,2着逆でも的中)と、
「連単」(1,2着ドンピシャ的中)を1点100円~のみの投票形態で、
超高額配当の可能性がある3連複や3連単の受付はやっていなかったようだ。

1Rあたり2万~3万円以内の受付けで、
例え超高額配当が的中したとしても、
配当の上限金額が100万円とか200万円まで!
だなんて、5億だ7億だ、やれ10億だのといった、
「お上」と「金融屋」がやるギャンブルから比べると、
なんともカワイイ金額での賭場に思えるのだが、
これも「暴力団の資金源になるから」という理由で、
容赦なくパクる。

「裃(かみしも)を着た盗人」ならぬ「裃を着た胴元」たちは、
かつてのヤクザ以上に、相当がめついらしい。

それだけは、よくわかった。
結局、新台を導入いたしました。
これでPCのメールも復活しましたので、
まずはご報告までm(__ _)m

さて今度のPCは、
なんと最新型OSのウィンドウズ8ですハイ!
といっても、
今日で導入3日目になるんですが、
ようやく使えるようになったものの、
まだイマイチ使い勝手がわからないというか・・・
これまた日々勉強ナリと。

今週は手始めに「新台の練習がてら」、
エッセイ風のダラダラとした文章ネタなど



バブル期の雰囲気がまだ残っていた潮風太子の若かりし頃、
神田駅北口のガード下に江戸前の寿司屋があって、
ここはカウンター席が20席程度の小さな寿司屋で、
今思えば、この手の寿司屋にしては超良心価格にもかかわらず、
ホンモノの江戸前寿司の職人がホンモノの江戸前寿司を握っていた。

そろそろ回転ずしのチェーン店戦争が始まろうかという頃で、
当時は、まだ回転ずし屋のことを
「回る方の寿司屋」なんて呼んで、
どこか小バカにしていたような感じだった。

しかしながら、この手の江戸前の寿司屋へ行くのは、
もっぱら「団塊世代」の人たちから上の人たちばかりで、
潮風太子はじめ若手は「チェーン店の居酒屋」へ・・・

という割と明確な棲み分けがなされていて、
また、それぞれにホームグラウンドのような意識があった。

正直いって、団塊世代の行くような「江戸前の寿司屋」だとか、
「女将」がいるような小料理屋や割烹だとか焼き鳥屋に、
若手同士連れだって行くことは、まぁ無かった。
理由は簡単。
こうした店では「若者風」のバカ騒ぎができない上、
余計な気を遣うからだ。

一応、最近の若い人たち向けに補足しておくと、
けっして値段が高いからというワケじゃないんですよ。

確かに「吉兆」のような(敷居も含め)高い店というのもあったものの、
当時の相場としても、あまりに無茶な価格設定の店というのは、
早々に潰れていたので、この手の「老舗店」の場合だと、
実はそれほど高い店というのはなくて~・・・
というか、最近のチェーン店の方が「異常価格」なんですよ。
という補足を。


話戻って。
あるとき当時、3階級上の上司から、
「おう!潮風クンちょっと付き合え」と言われ、
かの「寿司屋」へサシで連れていかれるハメに。

当時のことなので当然「驕り」なワケだけれど、
これは単に「説教」を意味することで、
けっして楽しい「お食事会」ではナイ。

暖簾をくぐった瞬間から完全なアゥエー感を味わうコトに・・・

上司は常連の口調で「とりあえずビール」と言って、
キリンラガーの瓶ビールを注文。

続けて「オイ好きなの頼め」と、
慣れた調子で上から目線で言われるボク。

「じゃあイカお願いします・・・」
「ヘイ!イカねぇ」と年の頃50~60代前半だろうか?
寿司屋の大将のハリの良い声が店内に響く。

「大将!今日は何がおススメだぃ?」と上司。

「今日はハマチとサバがイイの入ってるよ」と間髪入れずに大将。
「じゃオレは、ハマチからいただくかな・・・」と、
ここからスタート。
長く憂鬱な夜の始まりだ。


ところが、
さぞやグチグチと日頃の粗相を言われるんだろうと思っていたものの、
いつになっても「説教」が始まらない。

仕事の話すらしないことが逆に不気味で怖かった。

そのうち、いくつか注文したのち、
「じゃあエンガワお願いします・・・」と言った時だった。

寿司屋の大将が「お兄さんエンガワって魚知ってるのかぃ?」ときた。
実は知ったかぶって「ニワカ通」のフリをしようと思い頼んだだけで、
当時の潮風太子はエンガワについての知識なんてまるで無かった。
「バカの壁」丸出しである。

はて?どう切り抜けようか一瞬思案したスキを見透かしたかのように、
上司が「ヒラメだヒラメ」と冷徹に、しかしどこか得意気な感じで、
スッと助け舟を出してくれた。

「ウチはホンモノのエンガワ出してますんでね」と意味深に言う大将。
「でも江戸前じゃナイじゃんよ・・・」とニヤニヤしながら上司が続く。
さっぱり意味がわからないボク。

「最近のそこいらでやってる回転寿司なんかだと南米のペルーとかで獲れる、
カラスガレイとかいう魚のエンガワ使ってやがるんだよね、
あれだと大量にエンガワが作れるんだとさ・・・ウチは使わないケドね」
と大将。

要するに「ウチのエンガワは貴重なネタだから心して食せよ!」
ということらしい。

「へぇヒラメの倍ぐらい取れるの?」と上司が聞けば、
「そもそもヒラメ1匹から2人前(4貫か)くらいだもの、
だから回転ずしで、
あんな(安価な)値段でポンポン出せるワケでしょ」と答える大将。

なるほど・・・

寿司ネタでエンガワというのは非常に貴重なネタであることを、
このとき知った。
今思い出しても本当にお恥ずかしい話だ。

だんだん酔いが回ってきた上司が、
さ~て、そろそろ「説教の本題」に入ろうかと、
「じゃあ、あとビール2本ね!」と言った瞬間、
寿司屋の大将が「ウチは飲み屋じゃねぇんだよ!寿司屋!
飲むんなら居酒屋行ってくれ!」と大声で怒鳴り気味に言った。

「怒ることねぇじゃんかよヘヘヘ・・・」と上司も酔いが回ってきたことを、
ココで自覚したらしい。

「じゃトロいくぞ!」と大将は、素早くトロを2人の前に握って出した。
「酔っ払ったら味なんかわかんねぇだろうよ・・・」と上司に説教しだす大将。
「そうなんだよ・・・ココ来るとよ毎回オレに説教だよ・・・このオヤジは」
と言いながら苦笑いの上司。阿吽の呼吸というか、なかなかのコンビだ。

そのほかにも魚の旬の話だとか(このころには酔っ払っていたので半分も
記憶していないが)職人の心得だとかを「べらんめぇ口調」で、
楽しく聞かせていただいた。
おかげで憂鬱な食事会は、ちょっとした「勉強会」に代わっていた。

上司がトイレで席を立ったとき、
コッソリと「あんたもココに来たのは本意じゃなかったんだろうけどよ、
(左遷先ということを知っているらしい)あのОサンはデキる男だぞ、
仕事中はおっかないみたいだけどよ、それはあんたに見込みがあるってコト
なんだろうなぁ、あの人好き嫌いハッキリしてる職人肌だから・・・
まぁそれが災いしてアノ人もココにいるってことなんだろうけどな(笑)、
それと今日はご馳走様でしたってチャンと言うんだぞ、見せ金なんかすんじゃねぞ!」
と手下の心得のレクチャーを受けて、
締めに「たまご」と、あがり(お茶)をいただいて、
この日の講義は終了。

「大将ご馳走様~♪」
「毎度どうも~またお願いします~」と心地よい言葉のキャッチボール。

店を出て「大将がアノ時ビールを止めてくれて助かりましたよ~」
と言ったら、

「だからオマエはバカだって言うんだ!」と突然の説教。
「はぁ?」と聞くボク。
「いいか?ああいう店で酒は利ザヤ商品なんだよ!わかるか?」

「といいますと・・・?」

「目先の利益よりも、
あの時の店の雰囲気とオマエをみんなの前で大恥かかせないようにって、
あの大将は考えたんじゃねぇか!それがわからんのか!」と一喝された。

エンガワの話のとき然り、
大将は、ちゃ~んと心得ていたのだ。
上司の機嫌を心地よくすることで「説教」を封印しつつ、
この無知で哀れなな「子羊」に知識と教養をインストールするという、
2つのミッションを同時にクリアして見せてくれたのだ。

それに気づいた瞬間、あまりの己の無知さに呆然とした。

まさしく、そこにあったのは職人の「おもてなし」の心であった・・・


月日は流れて、今ではこの店も「回転ずし」の勢いに押されたのか、
「大将」はじめホンモノの寿司職人がいなくなってしまったためか?
結局は時代に淘汰されたかのように無くなってしまった。

いや、こういう「心」のある店が、
どんどんチェーン店の勢いに押され、
あるいは団塊世代の大量退職に伴い「常連客」を失ったこともあって、
姿を消しつつある。いや絶滅しつつあると言った方がイイか?

代わってローコストで手ごろなバイトを「ニワカ職人」に仕立てた、
チェーン店が今や「本流」となった。
まともな店ですら今では「ボッタクリ店」のように言われだした。

しかし一時は、いい感じで「大儲け」ができたチェーン店システムも、
最近では陰りと綻びが見え始めてきた。

プライドなきニワカ料理人たちが、
「バカッター」にみられるようなテロ行為を始めたり、
そもそも職人としての修行意識のナイ者たちは、
ネットなどを使って「ウチはブラック企業です」といって告発を始めた。

それならば超一流の名店なんか、どこもブラック企業だろう。
サービス残業当たり前の状況から這い上がってきたのが、
今、巷で評判の有名料理人たちだが、

そんなモチベーションをチェーン店のバイトに求める方がムリ。
今起きているワタミ騒動なんかを観察していると、
つくづく思う。
「結局、こういう反動が出るんだよな」と。


いやチェーン店だけじゃナイ!
老舗のデパートや一流ホテルのレストランも、
目先の利益に走るがあまり、
こういうコトが起きる。

もうプライドだの、なんて恰好つけていられないらしい。

でも一番、卑怯だと思うのはヨソが正直に告白したら、
これ幸いにと一斉にウチもウチもと言い出したコトだ。
怒るというより情けないとしか言いようがナイ。

そんな中、どうやら和食が世界遺産になるらしい。

そうなれば、今後は外国から多くの
「未来の和食料理人」を夢見る料理人の卵たちが、
やってくることになるだろう。
いや、海外にチェーン店も、どんどん進出していくだろう。

はて?となると肝心な和食のおもてなしのココロは一体どこへ?
いやいや!まともな料理人の職人魂こそ何処へ・・・

また、それを食する者たちの無勉強なところを、
誰一人として指摘しない不思議。

伊勢海老を食したことがなければ、
ロブスターとの味の違いがわからないのは仕方ナイだろう。

一流ホテルとはいえ失礼ながら、
たかだかバイキングのビュッフェのメニューのひとつに混ぜられていた、
レッドキャビアが実はトビウオの卵でしたなどと言われて
「騙された!」と怒り狂って「金返せ!」とキレる。

己の食に対する無知を、なんら恥じることもなく。

これを、どう理解したらよいのだろう?

でもね、世の中には「授業料」ってコトバもあるってコトを、
バブル世代の「ボク」から締めのセリフとして贈ろう。

そして「厚顔無恥」な連中を笑ってやろう。
エセ料理人、エセ一流ナントカ、エセグルメ野郎たちを。

また来週。