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もう皆さんご存知の通りTOKYOでは毎週金曜日の夜、
「原発反対!脱・原発デモ」が行われていて、
夜6時頃になると首相官邸周辺の「永田町界隈」では、
会社帰りのサラリーマンや学生はじめ老若男女(幼児含む)の「市民」が集い、
この周辺はデモ隊でいっぱいになる状況となっている。

そして、この人数がここ2ヶ月ほどでいうと、
毎週、デモが行われるたびに人数が爆発的に増え始めてきた。


76原発デモ
これまで、ずっと「尖閣デモ」や「外国人地方参政権反対デモ」と同様に、
無視を決め込んでいたマスメディアも今回は「やや左翼的な市民行動」ということもあって、
少しずつではあるが「今日、東京の首相官邸周辺でデモがあったようです」程度に、
番組の最後あたりで映像をCMの長さ程度に編集し、
アッサリとした感じで放送するようにはなった。


中には、さすがに無視できない状況になったのかテレ朝のように
痺れを切らし、とうとう特集でデモの様子を報道するテレビ局も出てきた。
が、コメンテーターたちはデモの感想をかつての安保闘争にかけて、
昔話に花を咲かせる形にして、原発に対する個人的な意見はけっして発言しない。
ほとぼりが冷めたら、また強力スポンサーとなるであろう
電力会社の顔色を伺ってのことだ。

日本のマスメディアは、今や権力の側の犬と化しているので、
おかしな放送を流して、なんとか「脱・原発」のニュースを流さないように
涙ぐましいくらい、またせつないほどの「無駄な努力」を続けているが、
これが、ことごとく裏目に出てしまうのだから、もう見ていて痛々しい。

今、国民の最大の関心事は「原発問題」なのだ。

ところが、そんな原発デモなんか、ほとんど報道せず、
数で考えたら、どう考えても最初から決まっているハズの
消費税増税法案の採決を国会議場からぶち抜きで生中継し、
いかにも小沢一郎を中心とする「造反議員」たちの反対を
押し切って可決された法案というようなイメージの報道を、
どこの局や新聞も、やらかしていた。

残念ながら、この造反議員連中の多くは「一年生議員」とは名ばかりの、
あれだけ民主党に有利な選挙を戦いながら比例で復活当選したような、
ほとんど使えない連中ばかりであることを国民は皆、知っている。

でもって、この連中が小沢一郎とともに新党を立ち上げるという。
結党当初から「役立たず」の集団だと、
これだけハッキリしている政党というのも珍しいが、
さて、いつまで頑張れるのやら・・・


東京電力や関西電力の株主総会の報道にしても、
関西電力の株主総会に筆頭株主として乗り込んでいった
橋下徹 大阪市長が関電の幹部に詰め寄るような質問のシーンを、
繰り返し報道して、いかにも原発再稼動反対!といわんばかりの
雰囲気は、よく出ていたものの所詮ガス抜き報道でしかないことを、
皆、知っている。
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ソレが証拠に「原発反対派の意見はすべて否決され、
総会は無事承認されました」とだけ、
なんとも、そっけなく締めくくる。

株主総会というのは3分の2以上の株主からの承認が無ければ成立しないハズ。
要するに「欲の皮の突っ張った株主連中が原発稼働に賛成しました」ということだ。

あそこの多くの株主の皆さんは脱・原発なんてトンデモナイという「お考え」らしい。
が、そういう報道の仕方をしたところが、あっただろうか?


結局、この夏「大飯原発」で2ヶ月間、暫定的に一基稼動することになった。

となると、
原発一基稼働させるだけで日本の電力は足りるのか?
ということだ。

逆に言い換えれば原発一基分の節電が出来れば、
わが国のエネルギー問題は解決できるということになるのだろうか?

少し右派の意見にも耳を傾けたい。

野田総理が再稼動に踏み切ったのは、
日本に石油や液化天然ガスを売って、
商売をしている国々に対して
「ぼったくりはさせない」という意思表示だ。という意見がある。

今でさえ、他国に比べ「ぼったくり価格」で購入している
液化天然ガスなどは更なる値上げを仕掛けてこないともいえない。
資本主義社会では性善説だけで生きていけないのだ。
この考え方も一理ある。

ただこの大飯原発の暫定再稼動とて、
単なる時間稼ぎでしかナイ。
この先、燃料の高騰は明らかだろう。

ならば燃料の高騰をけん制する意味でも、
やはり原発は必要なのだろうか?

果たしてそうだろうか?

40ブレーカー
妻が我が家の40Aのブレーカーを30Aに変更すると言い出した。

基本料金3
                                     東京電力ホームページより


我が愚妻曰く、基本料金が40Aだと1092円(月額)だが、
30Aに変更することで819円と273円の節約となる。

年間にして3276円確実に節約できるとな。

どうやら10A減らすごとに月額で273円ずつ安くなるシステムらしい。

当然、これにはデメリットもある。

電気の使用量が限界を超えてしまうとブレーカーが落ちてしまい、
家中の電気が「パツッ!」と消えてしまうという現象に見舞われる。

しかしブレーカーを上げて復旧しなければならないという面倒はあるものの、
これこそが「確実な節電」の第一歩ではなかろうかと・・・。

日ごろから不要な電気は確実に消すように気をつけなければ、
使用量が許容量をオーバーした途端ブレーカーが落ちて停電してしまう。
これなら子供に節電をダラダラ説くより、解りやすいハズ。

「あ、電気使い過ぎたから真っ暗になっちゃった・・・」と、これでイイ。

エアコン使うならパソコンやゲームが出来なくなってしまう、
2台エアコンを使い、携帯の充電までしたらテレビも観られない。
というのなら、なるべく家族で一箇所に集まるようにする、
できるだけムダに電気を使わない遊び方を考えればイイ。
仕方ナシとはいえ、マンガであれ読書をする習慣もつく。

ALWAYS三丁目の夕日の頃の日本は、
そんなカンジだったのだから出来ないことじゃなかろう。

じこう3
                                     日本全国人口世帯数サイトより

日本の総人口は約1億2761万9千人だそうだ。
そのうち総世帯数は約4906万3000世帯という。
関東地方には約4200万人が暮らしているというから、
単純に日本の約3分の1の人口は関東地方にいるということかと。

その理論でいくと、世帯数も3分の1とした場合には約1633万世帯。
少なく見積もっても1000万世帯。
この約1000万世帯は間違いなく
「東京電力」の電気を日々使用しているハズ。

もし1000万世帯が10A減らしたとすると、
基本料金だけで年間327億6千万円の減収というダメージを
東京電力に与えることが出来ると同時に、
原発の電気など使わなくとも
全然、実際には電気は足りているので平気という
「貧乏体質」が国民に定着するハズ。
ならばデモ以上に直接的効果も望めようというものではないか?

別にすべてに節電を求める必要はナイ。
店などでは、やはり大量の電気は必要だろうし、
まったくクーラーをかけないで猛暑を乗り切れ!などは論外だ。
要するに電気を必要な分だけ使うように習慣化すればイイという話。
そういう自分たちの身の丈に合った質素な、
生活スタイルが身につくようになれば、
思ったよりウチは電気を使わないから、
アンペア下げてみるか・・・と自然に考えるようになるハズ。

年寄りの二人暮らしに50Aは必要か?
というようなことだ。

今一度、まわりを見渡して改善できることは、
今すぐ改善するようにすればイイのだ。

今すぐに効果が上がらなくとも、この先10年、20年と、
国民的節電効果というのが出てくるハズだし、
そのうち、恒常的節電によって電気が余りだすようになれば、
石油や液化天然ガスの値切りも可能になろうというもの。

供給が需要を上回れば、必然的に「供給の側」は
価格を下げなくてはならないことはケインズ理論を検証しなくとも、
「デフレ不況」で、すでに我々は学んでいる。

とうせん5
かくして我が家は30Aとなった。

インターネットで工事を予約して2週間ほど待たされたが、
この先30年の日本の未来と目先の我が家の家計を考えたら、
それほどイライラするほどの待ちではない。

工事の時間も約15分ほどで終了する。

ちなみに、一度アンペア数を減らしてしまうと1年間は再び元に戻す、
あるいは更に増やすことが出来ないので、ご注意くださいとのこと。

しかし、ソレ即ち電力会社は確実に、
その間、増収できないことを意味する。

さんざん節電を呼びかけてきた電力会社が、
「家庭用電気のアンペア減で収入が激減した!」
と泣きを入れてきたら改めて言えばいい。

「企業努力なさい」と・・・・そもそも我々は顧客なのだから。


3年で出来ることは半年後に始めても3年半で出来るが、
30年かかることは今すぐ始めなければならない!とは、
かの最右翼の論客、三島由紀夫の名言だ。

約40年ぶりに復活した、
こうした右派、左派が混ざった市民のデモを
今でも三島由紀夫が生きていたら彼は、どう見るのだろう?
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