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ウチの子(男2人)にはパワーショベルのことを、
「ユンボ」と呼ばせるようにしている。

ユンボの語源についてはウキペディアなどで、
検索してもらうとして割愛。

ユンボは建設業界においては「公用語」であり、
現場のプロたちはパワーショベルとは言わない。

もちろんテレビのニュース番組やワイドショーなどでは、
ユンボなんて言わず「建設重機」などと、
こまっしゃくれたコトバを使う。

「なんでも批判すれば知識人と思われる」と本気で思っている、
エセ人権派やら実際に「土方仕事」なんか、
一度たりともやったことがナイようなネット民たちから、
「職業差別」だのなんだのと、
「独りよがり」でねちっこいクレームが、
それこそダンプ100台分くらいテレビ局へ、
直接またはネットを通じて間接的(俗に言う炎上)に来るためだ。

しかし実際には、
土方(建設作業員)や小僧(見習い作業員)、
超々(下に幅広い鳶専用のロングズボン)だとか、
棒振りあるいは旗振り(誘導員)というコトバが現場では、
ごく当たり前に飛び交っているのが実情。

もっとも、そこで働いている人たちは皆、
こうしたコトバを差別用語だなんて思っちゃいない・・・

そんな小さなコトにムカついているようでは、
文字通り「命懸け」の仕事なんぞ務まらない。

むしろ、そういう言葉尻だけ取って差別だの、
人権侵害だのと言っている連中の方がよっぽど差別的に、
こうした職業の人たちを見ているのではないか?
とさえ思えてならない。
という結論から我が家では、あえてそういうインテリ層の言うところの、
「差別用語」とやらで教育することにしている次第。

職業に貴賎なしというコトバは幼いうちから教えるコトもまた、
親の務め。
基本的人権や差別問題を説くには、
まずこうした小さなことから、
始めなければならない。

先日、映画「仁義なき戦い」や「トラック野郎」の主役だった、
菅原文太が亡くなった・・・享年81歳。

「トラック野郎」の撮影の合間。
「実際にトラックを運転して仕事をしている人たちは、
こんな(映画の内容のような)人なんかじゃなくて、
マジメで紳士的なひとたちばかりなんだぞ…」と、
菅原文太から言われたと、
当時、共演していた「せんだみつお」が、
久しぶりのテレビ出演で語っていた。

菅原文太は「地べたの目線」を、
ちゃんと持ち合わせていたことがわかる。

今でこそ大卒や高専卒も珍しくもなんともナイ、
トラック業界も昭和50年当時は「ヤクザ」な職業とされ、
差別的に蔑まれていたのが実情。

それが証拠にトラック業界やバス業界の募集広告には、
大卒不可という文字が当然のことのように踊っていたもの。

ついぞ25年ほど前まで、そんな状況だった。
中には大卒なのに高卒と偽って入社したという理由で、
解雇された者もいたほど。

企業側からすると、
なまじ頭がキレる奴が入ってくると、
組合活動に従事される恐れがある為だ。

だから公益通報者保護法(別名・密告法)制定の礎を築いた、
トナミ運輸の串岡弘昭のような明治学院大学卒なんて人物は、
運送業界にとっては「ありがた迷惑」な存在でしかなかった。

「わっぱ回し」(ドライバーの隠語)は皆「無知でバカ」でなければならない。
こういう差別的な見方が、ごく一般的な当時の日本人の考え方だった。
そういう時代背景を知ってからトラック野郎を今改めて観ると、
非常に興味深い。

とみるに映画「トラック野郎」とは、
全国にいるトラックドライバーたちの、
声なき声をフィクションながらも、
世に伝えようとした作品だったのかもしれない。

当時、星桃次郎に多くの若者が憧れた。
そして実際に「トラック野郎」となった者も数多くいた。
ちょうど潮風太子から、ちょっと上の世代に多い。

いってみれば菅原文太こそ、
トラック業界のチェゲバラのような、
存在だったのかもしれない。

オレたちトラックドライバーの、
憧れであり代弁者だ!と…
「文太は、俺たちをわかってるよ!」って具合に。

この「トラック野郎」が上映され、
シリーズ化し連続ヒットするにつれ、
トラックドライバーの社会的地位も、
飛躍的に上昇した。

しかし、
この映画が10作目で終了した頃くらいから、
運送業界のチェーン店化が急速に進み、
皮肉なコトにトラックドライバーたちの、
所得は降下の一途を辿っていく…

現実問題、
今では低所得層の職業に位置している。

職業に貴賎は問わぬと言いつつも、
やはり金銭面の不安は厳しい…

なかなか上手くいかないものですな。

ところで菅原文太って実は、
父親が新聞記者で、
自身も宮城県仙台一高卒、
中退したものの早稲田大学法学部まで進学した、
まさにトラック野郎とは対極的に位置する
完璧なエスタブリッシュメントだったんですケドね…(笑)



合掌。

また来週…




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